

こんにちは、さぷり(@supple_blog)です!
前回、紫水晶(アメシスト)の原石を研磨加工してもらった記事を書いたのですが、その石を宝石鑑別機関に提出し、鑑別をしてもらいました!
その結果などについてのお話したいと思います。
以前の記事はこちらです。
超希少な国産石!雨塚山紫水晶を研磨加工してもらいました。
宝石の鑑別書や鑑定書の発行等について興味があったので、これからやってみたいと思っている方に少しでも参考になれば嬉しいです(*^_^*)
CONTENTS
郵送等で鑑定・鑑別可能な機関を探す
基本的に宝石の鑑定・鑑別は持ち込みで行います。私の場合、最寄りにそのような機関がなかったため、郵送等で受付可能な所を探すことにしました。
鑑別機関は日本に100以上あります。(主に東京の御徒町に集中)

鑑定書や鑑別書の料金、個人でも鑑別機関の利用はできるのかなど、分からないことも多くて少し不安になりますよね。
色々調べてみたら、海外だとGIA(ジェモロジカル・インスティテュート・オブ・アメリカ)、国内だとAGL加盟の宝石鑑別機関(国内の主要宝石鑑別機関22社が集まって作った団体)が宝石鑑別で有名な機関なのだそうです。
AGL加盟の宝石鑑別機関全体の中で、特に有名なのが中央宝石研究所(1970年設立)。日本の宝石鑑別機関で唯一海外でもよく知られ、国内最大の宝石鑑別機関といわれています。
GIAは宝石を鑑定・鑑別に出す場合、ラボサービスアカウント(有効なメールアドレス、連絡先、生年月日、写真付き身分証明書のスキャンを提出)というものを取得する必要があるようです。
中央宝石研究所のサイトを確認しても、料金については掲載しているのですが、郵送等での鑑定・鑑別の方法の記載はありませんでした。
中央宝石研究所の支店はいくつかあるようですが、東京支店に電話で連絡を取ってみることに。
郵送で鑑別を取ることが可能か問い合わせたところ、大丈夫とお返事を頂きました。
なので、今回の記事は中央宝石研究所での方法になります。

と勝手に想像して身構えていましたが、質問に優しく丁寧に答えていただけたのが印象的でした。
凄く安心した(ほっ)
鑑定と鑑別の違い
ここまで読んでいただいて、鑑定と鑑別って違いがあるの?という方に、少し解説をしたいと思います。
鑑定(書)について
別名:ダイヤモンド・グレーディングレポート
4C(カラー・クラリティ・カット・カラット)という基準に基づきダイヤモンドをランク分けした結果・また証明書のことを言います。
簡単に言うとダイヤモンドの成績表です。ダイヤモンド以外の宝石・鉱物には発行されません。
ちなみに4Cのことを書くと…
・ カラー
カラーの品質を等級で表す。最高ランクのDからZまで全23段階で評価。
・ クラリティ(透明度)
透明度の品質を等級で表す。最高ランクのFLからI3まで全11段階で評価。
・ カット(輝き・煌めき)
輝きや煌めきを等級で表す。最高ランクのEからPまで大きく分けて5段階で評価。 (Eはさらに4段階に分かれる)
・ カラット(重量)
大きさではなく重さのことを指します。1カラット=0.2グラム
こんな風になります。
鑑別(書)について
宝石のサイズや形の他、天然か人工かを記したものです。
どんな種類の石でも発行可能。(ダイヤモンドも可)
品質・評価・価格・産地は記載されないことが規定されています。
鑑別書はあくまでもその石がどういう石で、どんな処理がされているかなどを記載するものです。
発送の準備をします
石の梱包について
いったん手元から離れてしまうと、配送中に石が割れたりしないか不安になりますよね。そんな時はプチプチや割れにくいケースなどを使用し、厳重に梱包して送るのが一番です。
あとは石の詳細などを記入した手紙(メモ)を同封すると良いですよ。ちなみに私は下記のメモを同封しました。
- 石の名前・個数等
- 必要なのはソーティングメモなのか鑑定書・鑑別書なのか
- 自分の連絡先(電話番号必須)
- その他必要事項
石の配送方法
基本的に追跡可能で対面手渡しをしてもらえる方法を選ぶのがおすすめです。
主に小物を送るときはネコポス(ヤマト運輸連携)やクリックポスト、レターパック、ゆうパケットが使用されることが多いです。
その中でレターパックプラスは追跡可能・対面配達なのでおすすめです。
補償もある配送方法は、ネコポス(ヤマト運輸連携)、宅急便コンパクト(ヤマト運輸連携)、宅急便(ヤマト運輸連携)、ゆうパック、ヤマト宅急便、佐川急便などです。
高額の商品などは持ち込みで鑑定・鑑別をしてもらうのが一番ですが、もし石を送る場合は、多少値段が高くても補償のある配送方法を選ぶのが良いと思います。
中央宝石研究所では品物が届くと、確認の電話連絡が来ます。この時、石の鑑定・鑑別についての詳細をやり取りします。
紫水晶(アメシスト)の鑑別結果
商品は代引きで届きます。

鑑別書できましたー!産地は記載されないけれど、正真正銘!国産の宮城県雨塚山産紫水晶です。
ソーティングメモだけでも良いかなと思ったのですが、希少な国産石なので鑑別書を作ってもらいました。(見栄っぱり…/笑)

以前の記事にはラウンドファセットカットと記載していましたが、詳しくはファンシーカットというのですね。
しかも自分で重量を図ったときは5ctと思っていたものが、正確には5.548ctでした。
その他にも結晶内に取込まれた液体や色帯(カラーバンド)のインクルージョン(包有物)が入っていることが分かりました。
色帯とは結晶が成長する際にできる成長に伴う色の縞のことをいいます。
色帯のあるアメシストは天然である証拠なのだとか!
現代では、加熱処理で色の調整がされたアメジストがとても多いので、天然のものを持っているのは嬉しいです。
インクルージョンが入っていても、私にとっては思い入れのある石なので満足♪♪むしろ個性があって可愛いです。

鑑別書だけだとラミネート加工された一枚紙なので、追加料金300円でカバーをつけてもらいました。これで折れ曲がる心配なし(*^-^*)
まとめ
最後に宝石・鉱物を宝石鑑別機関に郵送、または宅配便で送り、依頼する方法をまとめたいと思います。
- 信頼できる宝石鑑別機関を調べる
- サイトを確認、料金などを調べる
- 分からないことがあれば鑑別機関に電話・メールで確認をとる
- 鑑別できる石か分からない場合も連絡を取ってみる
- 宝石は厳重に梱包する
- 追跡可能・対面手渡し・(心配であれば)保証付の配送方法を選ぶ
- 鑑定・鑑別する宝石と一緒に、連絡先などの詳細を書いたメモを入れる
- サイトに掲載されている住所、または電話で指定された住所に送る
- 心配であれば石を送る前に送り先に連絡する
こんな感じです。
国産紫水晶の原石を業者さんに研磨加工依頼して、鑑別書を取得するという初めての経験…最高でした!
ここまできたらペンダントに加工したいなあ…。と密かに企んでいます(笑)
加工した際にはこのブログで紹介したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
後日譚↓↓(11月11日)
ペンダントトップに加工してもらった話です。
国産紫水晶とホワイトジルコンのルースでオーダーメイドジュエリーを作ってもらった話