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【るろうに剣心 追憶編】雪代巴の白梅香を探して分った色々なこと

2019年4月6日

こんにちは、さぷり(@supple_blog)です。

突然ですが私、「るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―」という作品が好きです。
子供のころからリアルタイムで漫画やアニメを追いかけていました。

和風なものが好きだし、着物や古い建造物を見ると素敵だなと思うし、京都に行きたいと思うし、考えてみると“るろ剣”という作品がかなり影響していると感じます。

私が特に魅力的だと感じるストーリーは、主人公である緋村剣心の過去を描いた「追憶編です。原作も好きですが、おすすめOVA。アニメという枠を越え、ひとつの映像作品として時代劇評論家から支持され海外からも評価されています!

注目

2019年4月12日(金): 2020年夏、実写版が2部作公開と公式で発表されました!来年が待ち遠しいですね(^^)

折角なので追憶編について何か書いてみようと思ったのですが、人気作品なのでさまざまな所で語り尽くされています。なので今回は、追憶編の感想も交えつつ、作中に出てくる巴の”白梅香”について書いていこうと思います。

 るろうに剣心とは

幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客、緋村剣心。明治維新後は「不殺」(ころさず)を誓い、流浪人として全国を旅していた。神谷薫との出会いや、同じ激動の時代を生き抜いた宿敵達との戦いを通じて、贖罪の答えと新たな時代での生き方を模索していく。―Wikipedia 

連載前には編集者から「ジャンプで歴史物はウケない」「明治時代は漫画の題材として難しすぎる」と言われ、連載中(初期)は絵柄等の印象から「少年誌の中の少女漫画」と言われていたそうです。1994年(平成6年)から1999年(平成11年)まで『週刊少年ジャンプ』で連載していた明治時代を舞台にした作品です。

実際連載当時から他のジャンプ作品よりも女性のファンが多かったとか。ですがウケないという予想は覆り、コミックス全28巻の発行部数は6,000万部以上の大ヒットとなりました。

るろうに剣心 追憶編とは

幕末、剣心が人斬り抜刀斎として京都で暗躍していた頃の物語。

剣心の師匠である比古清十郎との出会い、人斬りになった経緯、最初の妻となる雪代巴との出会いと別れ、なぜ逆刃刀を持ち「不殺(ころさず)」を誓うことになったのかが描かれています。

るろ剣ファンが言う「追憶編」とは原作の「第八十四幕 御剣の師弟(一部回想)」、そして「第百六十五幕 追憶ノ壱 ―人斬り―」から「第百七十九幕 追憶ノ十四 ―そして時代は流れ―」までのエピソードのことをいいます。このエピソードは原作漫画のクライマックスである「人誅編」の中で剣心が仲間に語った過去話のため、「追憶編」という回そのものはありません。

この過去話は、アニメ終了後に『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編』のタイトルでOVA化されました。

追憶編は四季折々の美しい映像、心に迫る音楽、人の「生と死」、侍の生き方をリアルに描き、少年漫画という域を超えて世界に通用する時代劇作品となりました

特に原作とは異なる剣心の十字傷の付き方巴の台詞の脚本改編については、その真意をどうとらえるか、視聴者の中で熱い議論が交わされるほどです。

原作の若干明るめなストーリーと剣心と巴の性格も好きなのですが、OVAの二人の関係性は悲しすぎる…けれど、どこか人間の尊さを感じることができます。

追憶編の脚本を手掛けたそごまさし(十川誠志)さんは、2016年に自身のブログで作品についてかなり深いところまでお話しされていて、今までOVA公式で語られていなかった裏設定などを知ることが出来ます!

 「るろうに剣心 追憶編」の追憶 | 脚本家そごまさし(十川誠志)がゆく

※ネタバレ有りですので未視聴の方はご注意ください。

そごさんは「(追憶編は)“視聴者ひとりひとり解釈が違って良い作品”」と言います。

現実世界に生きる私たちのように、巴の本当の心は巴本人にしか分らない。
ミステリアスな部分を残しつつ幕を閉じるという演出にも関わらず完成度の高い作品と言われるのは、人間のリアルそのものを巴というキャラクターに投影して描いたからではないか、と私個人は思います。

ネタバレ注意と書きましたが、色んな方々の解釈を見て、内容を知った上で視聴するのも楽しいかもしれませんね。

話を原作に戻しまして…2017年から続編「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-」が「ジャンプスクエア」で連載中ですね。今後追憶編の内容が絡んでくるようなので、どんな展開になるのか楽しみです。

白梅香について

さて、追憶編のヒロインである雪代巴。彼女が付けている”白梅香”は巴ファンにとって憧れのアイテムです。

白梅香は原作者の和月氏が「何か匂いのファクターが欲しい」と考え、池波正太郎原作「鬼平犯科帳」の一変「暗剣白梅香」を要素に入れたとファンブック「剣心華伝」で明かしています。

剣心が、なぜ白梅香の名前とその香りについて知っていたかは原作中で語られておらず、OVAで「知っている理由」が追加要素として語られています。それにより、さらに物語が深みのあるものになっています。

剣心と白梅香の関係は裏話中の裏話のようで、知ったときは鳥肌が立ちました。こちらもそごまさしさんのブログのコメント欄に書かれていますので気になる方はご覧になることをおすすめします!

鬼平犯科帳も良いですよ!この記事を書くにあたり映像作品を観たのですが、これがまた面白い!

香り袋として販売されていた巴の白梅香

作品を視覚や聴覚で楽しむことが出来ても、嗅覚だけはどうにもならない…。どんなに良い香りが映像から伝わってきても音楽として表現されても、イメージしかできない…。映画の4DXでなら再現出来ますかね(苦笑)

白梅香を探すファンの方々は今でもいらっしゃると思うんですが、どうでしょう??

この白梅香、物語の重要な役割を果たしているものなのですが、実はOVA発売当初、アニメショップで香り袋として販売されていたのです。
私は実際に発売された時に購入していまして、それを今でも持っています。

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今では廃番となっているため入手は困難な商品です。年数が経過しているため、香りはごく僅か。ですが…とても良い香りなのです。

和の香りというとおばあちゃん家(お仏壇・線香)の香りなんてイメージがありますが、それとは違い現代的で甘く上品な香りなのです。

この商品は「白梅」の香料(天然か合成かは不明)が入っています。しかも、東京の香水屋さんが巴の白梅香をイメージして特別に調合し制作したもの、という話を聞いたことがあります。

香り袋の再版をして欲しいと思いますし、香水屋さんの話が事実なら、ぜひ香水を制作して欲しい…。

江戸時代の香り事情 ―白梅香は存在したのか―

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香り袋はあったけど、実際に白梅香って存在したのでしょうか。
るろ剣の原作中では「白梅香=香水」となっていますが、鬼平犯科帳に登場する白梅香は香油です。

さぷり
どちらもありそう。あったら買ってみたい

と思った私は「白梅香」が実在するのか調べてみました。
…が、検索するとほぼスティックのお香、そしてお仏壇用のお線香がヒットします。

白梅のお香は持ってるんですよ、ほんのり甘い良い香りだし結構好きです。でも巴が持っているのは瓶に入った香水なんですよね。

平安時代のように衣類に焚きしめるのではなく、身体にシュッと吹き付けたいとか思うわけです。それかパフュームオイル的なものだったら、巴さんのように指先に落として優雅に首筋なんかに付けたいんです!笑

そういえば…

さぷり
江戸時代から明治の女性ってどんな香りをまとっていたのかな?

と、ふと思いました。

江戸時代辺りの詳しい香り事情ってよく知らないなと。

そして面白い記述を発見しました。

鬢付け油・香油・化粧水・香水

庶民が香料を化粧に用いるなど、身近な存在となるのは江戸時代です。江戸初期の庶民は、芳香化粧品として「伽羅の油」や「花の露」と呼ばれる鬢付け油を愛用していましたが、中期になると香油が芳香化粧品の中心になり、後半期には化粧水が誕生します。(中略)江戸末期から明治初期にかけて舶来の香水が紹介され、明治5(1872)年以降は“香水(においみず)”として、「桜水」「白薔薇」「オリヂナル香水」などと名づけられた国産の洋風フレグランスが相次いで発売されます。

―引用 日本香料工業会

鬼平も追憶編も舞台は江戸時代後期・末期なので、もし白梅香が実在していたら香油か化粧水だったのかなと推測します。

でも化粧水もそんなに香り立つものではなさそうだし、やっぱり香油が妥当かな…と思っていたら、梅の花の香りは非常に繊細で、花を摘む、枝を折るなどのストレスがかかると香りが変化してしまうそうなのです。

精油を抽出するのは難しいらしく、天然の白梅の香料はあまり流通していないようで…ちょっと残念ですね。

では、白梅に似た香り(合成香料のようなもの)はなかったのかと思ったら、こんな記述も発見しました。

古酒泡盛は白梅香の香り?

「元来古酒には色々の良い香りが出るものだが、その標準の香気と言っては先ず三種しかない」その三種とは次のようなものです。白梅香かざ薩摩藩経由で琉球に入ってきたびん付け油の匂い。(以下略)

※「かざ」とは沖縄の方言で匂いのこと。

―引用 もっと泡盛を知る、楽しむポータルサイト 琉球泡盛

戦前の沖縄の著名な文化人・松山王子尚順(最後の琉球国王・尚泰王の四男。男爵)の遺稿集の一説です。

泡盛古酒の香りを白梅香(薩摩藩を経由し琉球に入ってきた鬢付油の匂い)に例えています。白梅香の香りがする泡盛は、泡盛の中でも最も良いとされるそうです。

バニラの香りに近いのだとか。

「薩摩経由で琉球に入ってきた鬢付油」でも調べてみると櫨蝋(はぜろう)に辿り着きました。※櫨蝋…ハゼの木の実を秋に収穫して砕き、採取した蝋から精製したもの。鬢付油の他、蝋燭、木製品の艶出し、研磨剤などに使われた

実際にかいだことがないので分りませんが、櫨の油はオリーブ石鹸のようなの匂いらしい…。それと、お相撲さんが付けている鬢付け油も櫨蝋です。

うーん、ちょっと違うかな?

推測ですが、尚順男爵がご存命だったころ(1873~1945)は白梅香という鬢付け油があったのかも(?)しれませんね。

どんな香りだったんだろう…。 

発見!購入可能な白梅の香水

ここで、白梅の香水が3種紹介します!探せばあるんですね。

まず一つ目はこちら。購入してみました。

Floral 4Seasons「白梅」(武蔵野ワークス)4ml

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フルーティーでスパイシーな梅の花の香りです。

こちらはジャスミンとローズで香りを再現しているそうですよ!

白梅の香りの主成分は「酢酸ベンジル」という甘い香りの化合物でジャスミン、クチナシ、イランイランの香りの主成分と同じなのだとか!

吹き付けたときはスパイシーな香りがしますが、しばらくすると甘く優しい爽やかな香りに変わります。

一般の香水よりも香りの持続性は少なそうですが、強めの香りが苦手な方、ほのかな香りを楽しみたい方向けだと思います。


武蔵野ワークスの香水「白梅」(ハクバイ)(EDP/4mL)


武蔵野ワークスの香水「白梅」(ハクバイ)(EDP/25mL)

そして二つ目。

宮人水香 若紫(香りの専門店 二井三)


宮人水香 若紫(わかむらさき)

なんと!源氏物語の登場人物・若紫をイメージした香水。

白梅の香りに白檀や安息香などを加えています。パッケージも和風。白檀はとても上品で甘い香りがします。【別名:チャンダン、サンダルウッド】

海外でも白檀をベースにした香水は多いのだとか。

安息香はバニラのような甘い香りです。【別名:ベンゾイン】

どちらの香りもリラックス効果があるそうですよ。

最後に三つ目。

金沢(資生堂)

<廃番のお知らせ>
こちらの商品は廃番となりました。
今後再販の予定はないそうです…。

本物の梅の花から抽出した香りをベースに「黒方(くろぼう)」を調合しています。金沢市観光協会と資生堂が共同開発した商品です。

抽出した梅が白梅なのか紅梅なのか不明ですが、貴重な梅の香りを抽出しているということで、ご紹介します。

白梅紅梅は花の色で名前が決まるわけではなく、切断した木の断面の色で決まるそうですよ。

数種の梅の花から香りを採取しているそうなので、白梅紅梅どちらも混ざっているのかな…気になる。

黒方は平安時代に最も優れた香りと言われ、四季を通してお祝い事等の特別な日に焚かれるそうです。

沈香・丁子香・甲香・白檀・麝香などを練り合わせて作ります。黒方のお香は持っているのですが、とても奥ゆかしい香りですよ。

天然の梅の香りと、上品な黒方の香りとのコラボレーション。上品な大人向けの香りが想像できますね!!!

おわりに…

巴の白梅香について調べてみたら、香水の歴史や泡盛の香りのこと、白梅の主成分まで沢山のことを知ることができました!

香水も紹介させていただきましたが、気になる香水はありましたでしょうか?追憶編、巴ファンなら持っていると嬉しくなっちゃいますよね♪

追憶編を未視聴の方がいらっしゃいましたら、ぜひ視聴をおすすめします!併せて漫画原作、アニメ版、舞台版、実写映画、関連商品もおすすめしますよ(要するに全部おすすめしたい/笑)

記事を書くにあたって、引っ張り出した原作漫画。読み出したらやっぱり面白い。追憶編も久々に観たら、また繰り返して観たくなってきました。

これからもしばらくるろ剣の話題で楽しめそうです(*^_^*)

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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